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不老閣で木曜びと金曜日の診療を担当されている嶺(みね)先生。
臨床心理学の後に東洋医学を学ばれた経験をお持ちで、うつ症状の治療やED治療が得意とのこと。鍼灸と心についてのお話も聞けるかとインタビューさせていただきました。

 

東洋医学の考え方に共感できた。

--臨床心理学を学ばれてその方面のお仕事をされた後に鍼灸師になられたとお聞きしましたが、そのきっかけについてなどお聞かせいただけますか?

mine01はい。きっかけは私自信が鍼灸治療を受けて身体が楽になりました。 その時の治療そのものもそうなんですが、東洋医学の考え方や東洋的なものの見方について教えてくれる先生で、そこに興味を持ちました。 当時私は様々な問題を抱えていて何かものの見方を変えないと解決しないとの思いを持っていたのですが、東洋思想で考えてみると全てが納得できるように思えたんです。
また病気を見ないで全体を見るというところも私にとっては大きかったですね。 臨床心理学では治療というのは精神症状に集中しがちですが、精神と肉体を分けず全体として人を見るということに興味を持ち、学びたいという気持ちが大きくなったというのがきっかけです。

 

 

心の病に鍼灸は効果がある

--なるほど。嶺先生のプロフィールには「うつ症状、EDの治療が得意」とありますが。

専門というわけではなく、これから臨床テーマにするところかなと考えています。 ただ実際にうつ状態を含め、精神症状を呈した患者さんは多く診させていただきました。
更年期や老齢期でうつ状態がでやすい方、若い方も含め精神症状を訴えている方などを診せていただくうちに、身体にアプローチすることによって直接的な効果ではなく間接的に効果がある、その効果が精神を自由に楽にしていって自然治癒力を引き出すんじゃないかと。 これは精神疾患のみならず他の治療においても当てはまります。
また、精神疾患の治療をされている先生のアシスタントとして回復の過程も見させていただいています。 重い精神疾患の方が治せるか?というと正直無理ではないかと思うのですが、鍼灸によって治りやすくするというのはできますし、軽い症状の方であれば鍼灸のみで回復できる場合も多いです。

--鍼灸はうつ病に効果があると言えそうですね。

mine02う~ん、それはうつ病のくくりが甘いまま世の中で語られているので難しいんですが・・・患者さんの症状や原因の診断、治療法によるところが大きいです。 軽い言葉になってしまいますが相性もあります。
患者さんの症状とドクターの処方によりますが、一般論として言えば2週間ほど抗うつ剤を飲めばうつ状態は改善するとは思います。 このところ薬も飛躍的に進歩していますしね。
私は、うつ病治療の決定版=鍼灸と言い切るつもりは決してありませんが、鍼灸を取り入れることでより回復しやすい状態にすることが出来るとは言えます。

 

 

薬の副作用は無い治療法

--うつ症状でお悩みの方はぜひ来て下さい!と言う訳ではないんですね。 ではどういった方が嶺先生のところを訪ねればよいでしょうか?

そうですね・・・例えば、朝起きられない、よく眠れない、気分が重い、塞ぎがちとか、食欲がない、頭が重い、肩が重いというようなこと、 また、今まで楽しかったことが楽しくないとか、テレビなどを見ていてもいろんなことに興味がわかない、というようなことがあればですね。 こういった症状は改善できます。 そして、うつという自覚症状は無いがなんか気になる、病院に行くほどではない、あるいは病院でうつ病と診断されたが本当はそこまでではないという方などですね。
抗うつ剤は使い方を間違わなければ良いとは思いますが、そういう薬に頼りたくないという方もですね。 鍼灸は自然治癒力を高めるのであって、薬のような副作用はありませんから。

--副作用と聞いて思い出しました。 先生のもうひとつの得意分野(笑)のEDでは、薬では死亡事故などもあったと聞きますが、EDの治療についてお聞かせください。

mine03EDは症状としては「勃起不全」なのですが、その背景は様々です。
また勃起するしないは一つの現れにすぎなくて、それにはカラダ全体の問題が関係しているんです。 西洋医学ではそうは考えず状態改善として薬を処方していますが、それは根本の治療にはなってないと私は思うのです。 背景として高血圧、血糖値や中性脂肪が高いなどの問題もある人も多く、そこから改善しないと意味が無い、克服したとは言えないと思います。 ただ、鍼灸治療の場合、即効性は期待できません。
目安として週1回、6週~8週治療を受けていただき、生活指導を守っていただければ改善感を持っていただけるケースが多いです。
また、薬と比較するものではありませんが、副作用が無いというのは大きなポイントです。

 

 

大人の寺子屋の講師に

--なるほど。その症状だけを改善するのではなく、原因となる身体全体を健康な状態に・・・これが最初におっしゃった東洋医学の考え方ということなんですね。 そういえば嶺先生が「大人の寺子屋」の講師になるとお聞きしましたが。

そうなんですよ。 講師をやらせていただくことになりました。
「身体の中のバランス」をテーマにおはなしして行こうと考えています。 最初は「気の流れ」とか「経絡」などのタイトルも考えていたのですが、住職が気や健康についての講義をされているとのことで、それと重複してしまうかもしれないし、敷居を低くしてより多くの方に来ていただきたいとテーマを設定しました。
とはいうものの、私の話を聞きにきてくれる人がいるかどうか心配です(笑)。 もちろん、お1人でもいらっしゃればお話させていただきます。 ご自分の、あるいはご家族の身体のことで気になることがある方、病院に行ってはいるが症状が改善しないという方などに来ていただきたいと考えています。 診察や治療ではなくお話ですし、参加は無料です。 その後治療を受けなければいけないなんてこともありませんので安心して気軽に来て下さい。
スケジュールは万松寺の告知物などで案内されると思います。(

 

インタビューに答える嶺先生の口調は優しく、それでいて力強い説得力があります。 カウンセラーではないのでカウンセリングはできないとのことですが、お話しているとついいろいろ相談したくなってしまいます。 うつ症状などが気になる方などは一度相談してみてはいかがでしょう?

また、そうでない方も、もちろん肩こりなどの治療もお得意のようですのでご安心を。 嶺先生は毎週木曜(16時~20時)金曜(10時~20時)の診療です。

※本インタビューは2012年に行われたものです。現在、嶺先生の次回寺子屋講義は未定です。

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